4月、桜が舞い散るころ、俺の妹、 onpuが中学に入学した。





「どうした? onpu」

「うん・・・・・なんかドキドキして」

「緊張してるのか?」

「緊張もあるけど、なんだろ・・・・・・なんていったらいいか分かんない・・・・・」

「大丈夫だ。いつも通りにいればいい」

「うん。お兄ちゃん」




俺達は、正門をくぐり、学校内に入った。


「お兄ちゃん、私ね友達いっぱい作るんだ」

「そうか、それは男も入るのか?」(←シスコン勃発)

俺が、そう問いかけると onpuは頭の上に?マークを出したようだった。

「それはどうか分からないけど、男の子が入ったら駄目なの?」

「いや、そういうわけではなく・・・・・・」

「??」

「まぁいい。それより行くぞ」

「まってよ、お兄ちゃん!」



俺達は、クラス発表を掲示されている校舎前にいった。
だが、俺が朝から会いたくない奴に会ってしまった。

「手塚っ、おはよう」

「不二・・・・・おはよう」

「おはようございます・・・・・」

「手塚、後ろの女の子は彼女?」

不二は、 onpuを見て俺に疑問を問いかけてきた。
俺がonpuのことを話し出そうとしたら、onpuが言い出した。

「あの〜、私は彼女じゃありません。妹です」

「妹?手塚に妹がいたんだ・・・・・・」

「なんだ?妹がいたらいけないのか?」

「初めまして、僕3−6の『不二周助』だよ。よろしくね」

不二は、俺の問いかけを無視し、onpuに話しかけだした。

「初めまして、手塚 onpuです。よろしくお願いします。不二先輩」

ちゃんか、可愛い名前だね、そういえばonpuちゃんはクラス発表は見たの?」

「いいえ、まだです。今から見ようを思って・・・・ねっ、お兄ちゃん」

「ああ」

「じゃ、お供してもいいかな?onpuちゃん」

「もちろんです。不二先輩」


「お兄ちゃん、何組だった?」

「1組だな(不二と別のクラスでよかった)」

「お兄ちゃん、背が高いから後ろ方でも見えるなんて、いいな〜」

「そんなこと言わずに自分のを見て来い」

「うん」

「僕も行くよ、onpuちゃ・・・・・」

俺は不二を止め、問いかけた。


「不二、いったい何のつもりだ?」

「 onpuちゃん、可愛いね・・・・僕に頂戴」

「お前は・・・・・・・何言ってんだ!!」

「だって、気に入っちゃったんだもん」

「お前などに onpuは渡さん!!」

「じゃ、全力でアプローチする」

「やってみろ、俺が阻止してやる」


俺達が、喧嘩ごしに話していると、onpuが帰ってきた。

「おまたせっ、私2組だった」

「そうか」

「じゃ、これからは辞書等忘れたら onpuちゃんのとこに借りに行こう」

「不二、なぜ onpuのとこなんだ!俺のとこでもいいだろ!」

「別にいいじゃん」

「2人ともやめて」

onpuの一言で俺達は喧嘩?をやめた。


「それじゃ、私は教室に行くね」

「ああ。気をつけろよ、 onpu」

「うん。お兄ちゃん、今日一緒に帰れる?」

「ああ。だったら下駄箱のほうで待ってろ」

「うん。分かった、また後でね」

「 onpuちゃん、またね」

「はい、不二先輩」

onpuは俺達の前から去っていった。

「手塚、僕は絶対諦めないからね」

「好きにしろ、お前なんかに渡してたまるか」




一方、 onpuは・・・・・・・・・・・




私は教室に入り、席に座った。
前に座っていた女の子に私は話しかけ、話をしていたら先生がきた。
だが、隣の席はあいている。

(入学初日から休みなのかな・・・・・・)
と思っていたら、1人の生徒が教室に遅れて入ってきた。


「遅刻っすか?」

「まぁ、今日のところは見逃しましょう。早く席に着きなさい」

「ウィ〜ッス」

その男の子は私の隣に座った。

「私、手塚 onpu、よろしくね」

「越前リョーマ、よろしく」

「越前君、もしかしてそのバック、テニスの?」

「そうだけど・・・・・・」

「じゃ、テニスするんだ」

「まぁ〜ね」

「そこの2人、私語は慎みなさい」

「「すみません・・・・・・」」

こうして、時間が刻々と過ぎていき、入学式、LHRも終わった。




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